京都の観光旅行ガイド
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龍安寺

りょうあんじ

1450年(宝徳2年)に細川勝元により建立された龍安寺は、「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」などとして知られる方丈庭園があり、国の特別史跡及び特別名勝に指定されています。また、「吾唯足知(われ、ただたるをしる)」と刻まれたつくばいは、徳川光圀の寄進と伝えられています。1994年(平成6年)には世界文化遺産に登録されています。

正式名称大雲山 龍安寺
山号大雲山(だいうんざん)
宗派臨済宗妙心寺派
本尊釈迦如来
所在地〒616-8001 京都市右京区龍安寺御陵下町13
問い合わせ075-463-2216
参拝時間午前8:00~午後5:00(拝観は午後5:30まで)
12月1日~2月末は午前8:30~午後4:30(午後5:00まで)
拝観時期一年中
参拝料金大人 600円(障害者手帳持参者300円)
高校生 500円(障害者手帳持参者300円)
小・中学生 300円(障害者手帳持参者200円)
見学時間の目安30分
参拝順路基本的には一方通行
アクセス京都市バス「立命館大学前」下車(50・52・55系統)、「龍安寺前」下車(59系統)
京福電鉄北野線「龍安寺駅」下車
駐車場10台
駐車場料金石庭拝観者に限り1時間無料
ご利益-
地図

龍安寺の見どころ

龍安寺の見どころには、「虎の子渡しの庭」や「七五三の庭」などと呼ばれる15個の石を配置した方丈庭園があります。また、「吾唯足知(われ、ただたるをしる)」と刻まれた水戸光圀寄進と伝わる石造手水鉢も有名です。龍安寺をゆっくりと楽しむには、開館直後に訪れることをおすすめします。方丈の前に座って庭園をゆっくりと鑑賞することができます。

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拝観受付
はいかんうけつけ

三門
さんもん

切妻造の薬医門です。江戸時代中期に建立されましたが、1755年(宝暦5年)に洪水で被害を受け破損したため、現在のものは1680年(延宝8年)に再建されたものになります。

石の大仏
いしのだいぶつ

参道
さんどう

龍安寺垣
りょうあんじがき

庫裏
くり

方丈
ほうじょう

屋根は入母屋造で杮葺(こけらぶき)です。1606年(慶長11年)建立の西源院の方丈を寛政年間に移築したものです。重要文化財に指定されています。内部には皐月鶴翁(さつきかくおう)によって描かれた「龍図襖絵」、「金剛山図襖絵」があります。

油土塀
あぶらどべい

方丈庭園を囲んでいる築地塀で、強度や防水性を出すために菜種油やもち米のとぎ汁を入れて練った土で出来ています。

方丈庭園(石庭)
ほうじょうていえん(せきてい)

「虎の子渡しの庭」や「七五三の庭」と呼ばれる枯山水の石庭です。国の史跡および特別名勝に指定されています。白川砂という白砂の上に15個の石が配置されています。白砂は海を、石は島を、苔は松林を表しているといわれています。15個の石は、どの角度から見ても一度に全てを見ることができないように配置されています。見えない石は可能性を表しているともいわれています。作者や作庭された年代については不明です。

さらに詳しく

勅使門
ちょくしもん

唐破風造の杮葺(こけらぶき)です。西源院の唐門を移築したものです。重要文化財に指定されています。

吾唯足知のつくばい

水戸光圀寄進と伝わる石造手水鉢です。この手水鉢には「五、隹、疋、矢」の四文字が刻まれています。中央の水口を「口」の字に見立て共用し、先程の四文字と組み合わせて「吾唯足知(われ、ただたるをしる)」と読むことができます。これは禅の格言を図案化したもので、「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という意味になります。

西の庭
にしのにわ

通常非公開の庭園で、1982年(昭和57年)に室町風に復元されました。仏殿の西側に位置し、庭の中央には細川廟があります。

細川廟
ほそかわびょう

通常は非公開です。1983年(昭和58年)に建立されました。龍安寺の開祖である細川勝元を祀り、木造の細川勝元像が安置されています。像は1658年(明暦4年)に仏師右京種久(うきょうたねひさ)によって制作されました。また、像の左には細川家歴代の管領の位牌が並べられています。

蔵六庵
ぞうろくあん

通常非公開のこの茶室は、桂芳全久(けいほうぜんきゅう)が自身の居室を兼ねた茶室として使用していたといわれています。その後、千宗旦の弟子である僖主座(きしゅそ)によって、本格的な茶室になりました。現在のものは、1929年(昭和4年)の火災後に復元されたものです。また、「蔵六」という名前は、頭、尾、手足の4本を収めることから亀のことを指しているといわれています。仏教の考えでは、六根を清浄におさめるという意味があるとされています。

涅槃堂
ねはんどう

鏡容池

大弁財尊天

西源院
せいげんいん

西源院は龍安寺の境内にあり、南側に位置しています。1489年(延徳元年)、細川政元(ほそかわ まさもと)が特芳禅傑(とくほう ぜんけつ)を開祖として創建しました。現在では、精進料理や名物の「七草湯どうふ」をいただくことができます。

龍安寺の歴史年表

1450年
(宝徳2年)
細川勝元が妙心寺8世の義天玄詔を招いて創建。
1468年
(応仁2年)
前年から始まる応仁の乱で焼失。
1488年
(長享2年)
細川政元が再建に着手。
1489年
(延徳元年)
細川政元が塔頭である西源院を創建。
1499年
(明応8年)
細川政元が再興。
1582年
(天正10年)
塔頭である霊光院を創建。同年、豊臣秀吉が来訪。
1797年
(寛政9年)
火災により方丈、仏殿、開山堂など焼失。
1975年
(昭和50年)
エリザベス女王夫妻が方丈庭園を拝観。
1994年
(平成6年)
世界文化遺産に登録された。

龍安寺の年間行事

3月18日:開山忌法要 ※非公開

8月16日:盆施餓鬼法要 ※非公開

9月中秋:月光諷経 ※非公開

龍安寺の周辺情報

等持院(とうじいん)まで徒歩12分

仁和寺(にんなじ)まで徒歩15分

妙心寺(みょうしんじ)まで徒歩15分

金攫八幡宮(きんかくはちまんぐう)まで徒歩16分

金閣寺(きんかくじ)まで徒歩20分

平野神社(ひらのじんじゃ)まで徒歩19分

北野天満宮(きたのてんまんぐう)まで徒歩23分

参考

龍安寺公式ウェブサイト、古寺巡礼 京都33 龍安寺、京都大辞典、京都の禅寺散歩