珈琲蔦家は、六角堂のすぐそばにある1986年創業の喫茶店です。店内は昭和レトロな雰囲気が漂い、カウンターにはたくさんのティーカップが並びます。人気メニューは、自家製珈琲と蔦家プリンです。また、京都を舞台にしたアニメ「有頂天家族」に登場する喫茶店としても知られ、ファンの間では“聖地”とされています。
栖園は、1885年(明治18年)創業の和菓子店・大極殿本舗の六角店に併設された甘味処です。栖園の名物「琥珀流し」は、毎月味が変わる寒天菓子で、大きめにカットされた寒天が涼やかで美しい見た目です。毎月これを楽しみに訪れるお客様も多くいます。
かつてこの地には、一条天皇の皇后であった藤原定子(ふじわらのさだこ/ていし)の里邸(りてい)である二条宮(二条北宮)がありました。二条宮は992年(正暦3年)に完成しましたが、996年(長徳2年)に火災で焼失しています。石碑は令和6年8月に公益財団法人の古代学協会によって建立されました。
六曜社珈琲店は、河原町三条にあるレトロな喫茶店で、1階の地上店と地下の地下店があります。1950年(昭和25年)に地下店として開業し、1966年(昭和41年)に1階にも店舗を構えるようになりました。
六角堂は、正式名称を頂法寺(ちょうほうじ)という天台系の単立寺院です。本堂が六角宝形造(ろっかくほうぎょうづくり)をしていることから六角堂と呼ばれ、寺の前の通り名にもなっています。また、京都の中心に位置していることから「京都のへそ」とも呼ばれています。六角堂縁起によれば、聖徳太子が建立したとされています。西国三十三所観音霊場の第18番札所になっています。室町時代以降多くのいけ花の名手を輩出し、代々池坊(華道家元・池坊)の家元が住職を務めています。