廬山寺を開基した元三大師(がんざんだいし)が修法中に邪魔をした3匹の鬼を法力で退治したという故事にちなんで行われる節分会です。この日には、元三大師が鬼を退治したとされる「独鈷・三鈷(どっこ・さんこ)」や、大師が宮中で使用したと伝わる「降魔面(ごうまめん)」が特別に公開されます。
吉田神社の節分祭は、毎年2月3日を中心に前後3日間にわたって行われます。この時期、約50万人もの参拝者が境内を訪れ、特に2月3日の追儺式(鬼やらい神事)では、多くの人たちで賑わいます。
平安神宮の節分祭は、毎年2月3日に行われます。平安時代、宮中で行われていた鬼(邪気)払いの儀式「鬼やらい(追儺)」を再現した大儺之儀(だいなのぎ)を中心に、狂言奉納や火焚神事が行われます。
紀元祭は、毎年2月11日に上賀茂神社で執り行われる神事で、初代天皇である神武天皇の即位を祝うものです。当日は本殿の扉が開かれ、神饌が供えられ、神武天皇の建国の偉業を称えるとともに、皇室の繁栄、国家の安寧、国民の平和が祈願されます。また、この日には蹴鞠や剣道、空手などの奉納が行われます。
上賀茂神社の燃灯祭は、毎年2月の2番目の子(ね)の日に行われる神事で、平安時代に宮中で行われていた「子の日遊び」に由来しています。春を待ちきれず、野辺に出て小松を引き、若菜を摘み、歌を詠む風習がその起源です。