上賀茂神社 燃灯祭(乙子神事)
かみがもじんじゃ ねんとうさい(おとねのしんじ)
上賀茂神社の燃灯祭は、毎年2月の2番目の子(ね)の日に行われる神事で、平安時代に宮中で行われていた「子の日遊び」に由来しています。春を待ちきれず、野辺に出て小松を引き、若菜を摘み、歌を詠む風習がその起源です。
本殿の北側にある、かつて神館(こうだて)跡の壇とされる御阿礼野(みあれの)で、狩衣姿の神職の方々が新芽の松である小松を根引きします。その収穫した小松と、燃灯草(ねんとうそう)とも呼ばれる玉箒草(たまぼうきそう)を紙に包み、神前に供えて、祭神に春の訪れを報告します。
正式名称 | 燃灯祭(乙子神事) |
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日時 | 2月24日(第二の子の日) 14:00~ |
場所 | 〒603-8047京都府京都市北区上賀茂本山339 |
問い合わせ | 075-781-0011 |
地図 | |
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上賀茂神社 燃灯祭(乙子神事)の見どころ
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御阿礼野
みあれの
神職の方々が御阿礼野で松の新芽である小松を根引きします。
小松
こまつ
松の新芽である小松です。
土舎
つちのや
境内の土舎で、収穫した小松を神前に捧げるために紙に包みます。このとき、小松と一緒に玉箒草(たまぼうきそう)も入れます。
玉箒草(燃灯草)
たまぼうきそう(ねんとうそう)
玉箒草は燃灯草とも呼ばれ、火を灯す際に用いられる草花です。
禰宜橋
ねぎばし
土舎でお祓いをした後、禰宜橋を渡って本殿へと進みます。
本殿神事
ほんでんしんじ
神前に小松と燃灯草を供えて、祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)に春の訪れを報告します。初穂料を納めると、本殿での神事に参列でき、小松と燃灯草のお下がりを受け取ることができます。