六角堂
ろっかくどう
六角堂は、正式名称を頂法寺(ちょうほうじ)という天台系の単立寺院です。本堂が六角宝形造(ろっかくほうぎょうづくり)をしていることから六角堂と呼ばれ、寺の前の通り名にもなっています。また、京都の中心に位置していることから「京都のへそ」とも呼ばれています。六角堂縁起によれば、聖徳太子が建立したとされています。
西国三十三所観音霊場の第18番札所になっています。室町時代以降多くのいけ花の名手を輩出し、代々池坊(華道家元・池坊)の家元が住職を務めています。
正式名称 | 紫雲山 頂法寺(ちょうほうじ) |
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山号 | 紫雲山(しうんざん) |
宗派 | 天台系の単立寺院 |
本尊 | 如意輪観音 |
所在地 | 〒604-8134京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248 |
問い合わせ | 075-221-2686 |
参拝時間 | 午前6:00~午後17:00(夜の特別拝観時期を除く) |
拝観時期 | 一年中 |
参拝料金 | 無料 |
見学時間の目安 | 約15分 |
参拝順路 | 特に決められていません |
アクセス | 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分 阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分 |
駐車場 | なし |
駐車場料金 | - |
ご利益 | 華道上達 |
地図 | |
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六角堂の見どころ
六角堂の見どころは、六角形の本堂があげられます。WEST18の展望エレベーターに乗れば、本堂の六角形の屋根を上から眺めることができます。また、京都の中心をあらわすといわれる「へそ石」もあります。桜の季節を除けば、混雑することはほとんどありません。
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山門
さんもん
縁結びの柳
えんむすびのやなぎ
平安時代、嵯峨天皇が妃を探していた際、夢枕に六角堂の如意輪観音が現れ、「六角堂の柳の下を見てみなさい」とのお告げを受けました。天皇は指示に従い、柳の下に美しい女性を見つけ、妃として迎えました。このことから「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」という噂が広がり、「縁結びの柳」と呼ばれるようになりました。また、地面すれすれまで枝が伸びることから「地ずり柳」とも呼ばれています。
へそ石
へそいし
直径約42センチの丸石は、京都の中心をあらわす石といわれています。要石とも。
手水鉢
ちょうずばち
手を洗ったり、口をすすいだりして、身を清めるための水です。
十六羅漢
じゅうろくらかん
羅漢とは、阿羅漢(あらかん)の略語です。尊敬を受けるに値する人や聖人のことをの指します。また、十六は方位の四方八方を倍にした数で、あらゆる場所に羅漢が存在することを意味します。
太子堂
たいしどう
開山堂とも呼ばれ、聖徳太子を祀っています。この建物も六角形をしていて、内部には聖徳太子の二歳像、十六歳像、騎馬像を安置しています。
親鸞像
しんらんぞう
親鸞(1173-1262)は浄土真宗の開祖であり、絶対他力の教えを広めました。浄土真宗の本山は本願寺です。
親鸞堂
しんらんどう
2体の親鸞の像が祀られています。
石不動
いしふどう
不動明王の石像が祀られています。
唐崎社
六角堂の鎮守社で、祭神は唐崎明神です。さらに、祇園社と天満宮の神様も合祀されています。
鐘楼
しょうろう
寺の前の六角通を隔てた飛地境内に位置しています。2019年(平成31年)に京都市指定有形文化財に指定されました。
六角堂の歴史年表
587年 (用明天皇2年) | 聖徳太子が四天王寺建立の用材を求めこの地を訪れた際、六角の小堂を建立し持仏の観音像を安置したのに始まるという。 |
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1201年 (建仁元年) | 親鸞が六角堂に参籠し、浄土真宗を開くきっかけを得る。 |
1864年 (元治元年) | 兵火により本堂が類焼。 |
1877年 (明治10年) | 本堂が再建される。 |
六角堂の年間行事
1月5日:初生け式
2月22日:太子祭
3月中旬:夜の特別拝観 & 春のいけばな展
3月中旬:花供養会・花行列
4月8日:灌仏会(花まつり)
7月下旬:唐崎明神祭
8月下旬:地蔵盆
11月中旬:旧七夕会池坊全国華道展
六角堂の周辺情報
梨木神社まで徒歩33分
参考
六角堂公式ウェブサイト、寺院神社大辞典