抜穂祭

ぬきほさい

抜穂祭

伏見稲荷大社の抜穂祭は、毎年10月25日に行われる行事です。稲荷大神の働きによって成長した稲を刈り取る祭です。刈り取られた稲は11月23日の新嘗祭(にいなめさい)で神前に供えられ、稲藁は11月8日に火炊祭で焚き上げられる。

正式名称抜穂祭
日時10月25日 11:00
場所伏見稲荷大社:〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
観覧無料
問い合わせ075-641-7331
地図

抜穂祭の見どころ


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本殿神事
ほんでんしんじ

11時頃からは、本殿において神事が執り行われます。神前に神饌を供え、祝詞が奏上されたのち、神楽女による神楽「抜穂舞」が奉納されます。厳かな儀式を終えると、一行は神田へと移動します。

伏見稲荷大社の神田
神田
しんでん

伏見稲荷大社の神田です。広さは約100坪あり、4月に行われる水口播種祭(みなくちはしゅさい)で種がまかれ、6月の田植祭によって植えられた稲が、黄金色に実りの時を迎えています。

抜穂祭 が授けられる様子
斎鎌が授けられる様子
いみがまがさずけられるようす

神田のお祓いが行われたのち、御幣櫃(ごへいびつ)から数本の鎌が取り出され、稲刈りに臨む男女へと授けられます。鎌を受け取った一同は神田へと入り、稲刈りの神事が始まります。頭には菅笠(すげがさ)で、女性は茜色、男性は水色のたすきをそれぞれ掛け、白い手甲と脚絆を整えた姿で神事に臨みます。

抜穂祭 抜穂の儀
抜穂の儀
ぬきほのぎ

鎌を手にした男女が神田へと入り、稲を一株ずつ刈り取っていきます。その間、傍らでは神楽女による抜穂舞が奉納されます。刈り取られた稲は丁寧に稲藁でまとめられ、束として整えられていきます。

抜穂祭の抜穂舞
抜穂舞
ぬきほまい

神楽女4名が左手に稲穂、右手に鎌を持ち抜穂舞を奉納します。この舞は、稲を刈り取る所作を表したものです。舞に合わせて歌われる神楽歌は、「けふは よき日ぞ けふは よき時ぞ 心よけ 神楽歌はむ 神楽歌はむ」と唱えられます。

抜穂祭 三方に整えられる初穂
三方に整えられる初穂
さんぽうにととのえられるはつほ

刈り取られた稲のうち一束は御幣櫃に納められ、そののち本殿へと運ばれ、神前に供えられます。

参考

伏見稲荷大社公式ウェブサイト、日本の古社 伏見稲荷大社

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