水口播種祭
みなくちはしゅさい

伏見稲荷大社の水口播種祭は、毎年4月12日に斎行される伝統的な神事です。6月10日の田植祭に先立ち、水田へ水を導く水口を清め、稲の生育に欠かせない水が豊かに行き渡ることを祈願します。あわせて、神聖な斎種(ゆだね)として整えられた稲の種籾(たねもみ)を苗代田にまき、大神にその健やかな成長を願う大切な儀式です。
こうして育てられた早苗は、6月10日の田植祭で神田に植えられ、10月25日の抜穂祭(ぬきほさい)にて刈り取られます。収穫されたお米は、11月23日の新嘗祭に神殿へお供えされ、また稲藁(いねわら)は11月8日の火焚祭で焚き上げられます。
| 正式名称 | 水口播種祭 |
|---|---|
| 日時 | 4月12日 11:00 |
| 場所 | 伏見稲荷大社:〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68 |
| 観覧 | 無料 |
| 問い合わせ | 075-641-7331 |
| 地図 | |
|---|---|
水口播種祭の見どころ
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本殿神事
ほんでんしんじ
11時頃より本殿にて約30分間にわたる神事が執り行われ、その後、神職一行は神田へと移動します。

神田
しんでん
こちらが伏見稲荷大社の神田です。広さは約100坪あり、神事に用いられてきた田です。

祓い
はらい
神田は丁寧にお祓いされ、清浄な場として整えられます。

斎串を立てる様子
いぐしをたてるようす
神田に入る水の口に斎串が立てられ、神田へと注がれる水が清められます。

斎種まき
ゆだねまき
菅笠を身に着けた男女が斎種を手にし、順に神田へと入って種をまいていきます。斎種がまかれる際には、巫女によって水口播種祭歌が静かに歌われます。歌には、「阿戸まつり 阿戸まつり 阿奈(あな)静けさや 斎種をおろす 水の音 御世御穏(みよおだい) 御世御穏 天(あめ)のした御穏」といった詞が詠まれ、稲の健やかな生育と、世の安寧が祈願されます。
参考
伏見稲荷大社公式ウェブサイト、日本の古社 伏見稲荷大社
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