京都の観光旅行ガイド
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禅居庵

ぜんきょあん

禅居庵は、建仁寺の境内南西に位置する塔頭寺院で、1333年(元弘3年)、小笠原貞宗(おがさわら さだむね)によって、清拙正澄(せいせつ しょうちょう/大鑑禅師)を開祖に迎えて創建されました。

境内の摩利支天堂は、開運や七難除けの信仰を集めており、摩利支天の使いとされる猪にちなみ、狛猪が設置されています。また、猪を象った絵馬やお守りがあり、「猪の寺」としても親しまれています。

境内には「棺割(かんわり)」と呼ばれる三帖の茶席があり、寺宝として海北友松(かいほう ゆうしょう)筆の「紙本墨画松竹梅図」を所蔵しています。

正式名称禅居庵
山号-
宗派臨済宗建仁寺派
本尊聖観音
所在地〒605-0811 京都府京都市東山区小松町146 建仁寺境内
問い合わせ075-561-5556
参拝時間10:00~16:30
拝観時期一年中
参拝料金無料
見学時間の目安15分
参拝順路特に決められていません
アクセス京都市バス「東山安井」、「南座前」、「祇園」、「清水道」下車(100・206系統)
京阪電車「祇園四条駅」下車
駐車場建仁寺北門の近く
駐車場料金平日:8:00~20:00 20分/300円 20:00~8:00 30分/300円
休日:8:00~20:00 15分/300円 20:00~8:00 30分/300円
ご利益開運・勝利祈願
地図

禅居庵の見どころ

禅居庵の見どころは、境内のあちこちに見られる猪の存在です。狛犬ならぬ狛猪や、猪をデザインした手水舎、おみくじ、絵馬など、さまざまな場所に猪が飾られています。また、摩利支天堂にもぜひお参りしてみてください。特に亥年の人にとっては、訪れる価値のあるスポットです。

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山門
さんもん

山門です。

摩利支天堂
まりしてんどう

摩利支天堂は、陽炎を神格化した摩利支天を祀るお堂です。祀られている摩利支天像は、清拙正澄(せいせつ しょうちょう)による自作と伝えられています。織田信秀(おだ のぶひで)によって再建されたもので、天井には「雲龍図」が描かれています。

狛亥(狛猪)
こまいのしし

禅居庵には珍しい狛猪が安置されています。

手水舎
ちょうずしゃ/てみずしゃ

手水舎も猪をデザインしたものになっています。

小松地蔵尊

地蔵尊を安置しています。

東門
ひがしもん

東門です。

おみくじ
おみくじ

猪をかたどった陶製のおみくじです。

絵馬
えま

絵馬には、建仁寺法堂の天井に「双龍図」を描いた小泉淳作氏によるデザインが用いられています。

茶室「棺割」
ちゃしつ「かんわり」

三帖の茶席です。その名前は、1339年(暦応2年)に没した清拙正澄が、臨終に間に合わなかった弟子のために、閉じた目を開いて戒を授けたという逸話に由来しています。

禅居庵の歴史年表

1333年
(元弘3年)
小笠原貞宗(おがさわら さだむね)が清拙正澄(せいせつ しょうちょう/大鑑禅師)を開祖に迎えて創建。
1467年
(応仁元年)
兵火に罹災
1532~1555年
(天文年間)
兵火に罹災
1547年
(天文16年)
織田信秀(おだ のぶひで)が摩利支天堂を再建。清拙自作の摩利支天像を祀る。
1879年
(明治12年)
摩利支天堂天井に鈴木百年(すずき ひゃくねん)、鈴木松年(すずき しょうねん)親子により雲龍図が描かれる。
1911年
(明治44年)
本堂などを再建する。
1973年
(昭和48年)
12月5日、失火で火災に遭う。
2024年
(令和6年)
9月27日、オンライン授与所を開設。

禅居庵の年間行事

1月1日:新年祭

2月3日:節分 星祭

10月20日:ご開帳大祭 - 摩利支天堂

禅居庵の周辺情報

清水寺(きよみずでら)まで徒歩16分

参考

禅居庵公式ウェブサイト、京都大辞典、京都大知典、京都・山城 寺院神社大辞典、京都の禅寺散歩