木野愛宕神社
きのあたごじんじゃ

木野愛宕神社は、かつて天龍寺のあたりに暮らしていた土器氏(はじし)一族が、良質な粘土を求めてこの地・木野に移り住んだことに由来します。土器氏は朝廷や幕府に土器(かわらけ)を納めていた職人の一族で、移住後に嵯峨の野々宮神社や愛宕神社から御祭神を勧請し、社を創建したと伝えられています。
毎年10月23日の祭礼の後には、「烏帽子着(えぼしぎ)」と呼ばれる男子の成人を祝う神事が行われ、京都市の無形民俗文化財にも指定されています。
また、愛宕神社が火伏せ・火除けの神として広く知られることから、木野愛宕神社も火難除けの御利益がある神社として、地元の人々に篤く信仰されています。
| 正式名称 | 木野愛宕神社 |
|---|---|
| 祭神 | 野々宮社、愛宕御本社、奥宮太郎坊、皇大神宮、八幡社、稲荷社 |
| 所在地 | 〒606-0016 京都府京都市左京区岩倉木野町266 |
| 問い合わせ | - |
| 拝観時期 | 一年中 |
| 参拝料金 | 無料 |
| 見学時間の目安 | 10分 |
| 参拝順路 | 特になし |
| アクセス | 叡山電鉄鞍馬線「木野駅」下車 徒歩約5分 |
| 駐車場 | なし |
| 駐車場料金 | - |
| ご利益 | 火難除け |
| 地図 | |
|---|---|
木野愛宕神社の見どころ
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鳥居
とりい
木野愛宕神社に建つ明神鳥居です。

野々宮社、愛宕御本社、奥宮太郎坊
ののみやしゃ、あたごほんしゃ、おくしゃ
写真の左から、野々宮社、愛宕御本社、そして奥宮太郎坊が祀られています。太郎坊とは、愛宕山の大天狗・太郎坊大権現のことを指すと考えられます。

皇大神宮
皇大神宮が祀られています。

八幡社、小稲荷社、稲荷社
はちまんしゃ、いなりしゃ
写真の左から、八幡社、小稲荷社、稲荷社が祀られています。
木野愛宕神社の歴史年表
| 1572年 (元亀3年) | 嵯峨の天龍寺辺りに住んでいた土器氏一族が良質な粘土を求めてこの辺りに移り住む。 |
|---|---|
| 1592年~1596年頃 (文禄年間) | 土器氏一族が嵯峨の野々宮神社と愛宕神社から勧請した。 |
| 1873年 (明治6年) | 毎年9月20日の亥の刻(21時~23時頃)に行われていた祭礼が、この年から10月23日の夜に変更された。 |
| 2020年 (令和2年) | 皇大神宮が修復された。 |
参考
木野愛宕神社-木野愛宕神社氏子会(公式ウェブサイト)、木野愛宕神社駒札(立札)、洛北岩倉研究 第2号
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