京都の観光旅行ガイド
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片山御子神社

かたやまみこじんじゃ

片山御子神社は、通称「片岡社」とも呼ばれる上賀茂神社の第一摂社であり、上賀茂神社の境内、楼門近くに位置しています。この神社には、上賀茂神社の祭神である賀茂別雷神を生んだ母神、賀茂玉依姫命が祀られています。また、源氏物語の作者、紫式部が参拝し、和歌を詠んだと伝えられるゆかりの地でもあります。


賀茂玉依姫命は、賀茂県主の祭祀権を司っていたとされています。上賀茂神社の祭祀では、まず片山御子神社で「片岡神社先祭の儀」が行われ、祝詞が奏上される習わしがあります。かつて、この社の後方には「よるべの水」と呼ばれる霊水を湛えた甕が3個あり、その霊水を参詣者に授けていましたが、天正年間(1573~1592年)に土中に埋納されたと伝えられています。

正式名称片山御子神社(かたやまみこじんじゃ)
祭神賀茂玉依姫命(かもたまよりひめのみこと)
(事代主神(ことしろぬし)を祀っているともいわれています)
所在地〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339 上賀茂神社境内
問い合わせ075-781-0011
開閉門時間5:30~17:00
拝観時期一年中
参拝料金-
見学時間の目安約5分
参拝順路特になし
アクセス京都市バス「上賀茂神社前」下車(4・46系統)、「上賀茂御園橋」下車(9・37系統)、「御園口町」下車(北3系統)
駐車場通常 午前6:00~午後10時(出庫は24時間可能)
繁忙日 入庫時間:午前9:00~午後4:00 出庫時間 午後5:00まで
駐車場料金通常 30分200円、繁忙日 1,000円/回
ご利益縁結び、子授け、安産
地図

片山御子神社の見どころ

源氏物語の作者、紫式部が参拝し和歌を詠んだことで知られる、歴史的なゆかりの地です。文学や歴史に興味がある方には特におすすめのスポットです。また、片山御子神社は縁結びのご利益で有名で、上賀茂神社の神紋である二葉葵をモチーフにした「片岡社縁結び絵馬」が多くの参拝者に親しまれています。特に、縁結びや良縁成就を願う人々に人気です。

拝殿
はいでん

創建年代は不詳ですが、現在の建物は1628年(寛永5年)に建てられたものです。割拝殿の形式を持ちます。

本殿
ほんでん

創建年代は不詳ですが、現在の建物は1628年(寛永5年)に建てられたものです。

片岡社縁結び絵馬
かたおかしゃえんむすびえま

上賀茂神社の神紋である二葉葵をモチーフにした形をしています。価格は500円です。

説明板
せつめいばん

『延喜式内の古社である。「延喜式」には、「片山御子神社 大、月次、相嘗、新嘗」と載せている。賀茂縣主族の祭祀の權を握って居られた最高の女性、本宮御祭神別雷神を感得せられた神で、常に別雷神の御側に待ってお仕え申し上げておられたのである。よって現在にあっても本宮恒例の祭祀には、先づ当神社に祭を行う例となっている。それは只今より御奉仕申し上げる本宮のお祭は、御祭神の御名によって、お仕え申し上げる由を、予め奏上せんとする意味から行うのである。』などが書かれている。

片岡橋(渡殿)
かたおかばし(わたどの)

玉橋の隣に架かる木造の橋で、片岡神社のそばにあることから「片岡橋」と呼ばれます。社殿のような唐破風造の屋根があるため、かつては「渡殿」とも呼ばれていました。

紫式部の歌碑
むらさきしきぶのかひ

上賀茂神社の境内にあります。碑には、「ほととぎす 声まつほどは 片岡の杜のしずくに 立ちやぬれまし」という紫式部の和歌が刻まれています。

片山御子神社の歴史年表

-
創建時期は不明。
1017年
(寛仁元年)
12月3日、正二位の神階を授けられる。(小右記)
1591年
(天正19年)
6月11日、正一位の神階を授けられる。
1628年
(寛永5年)
拝殿、本殿が造替される。

片山御子神社の年間行事

片山御子神社ゆかりの人物

・紫式部
平安時代中期の女流作家、歌人。「源氏物語」や「紫式部日記」の作者。一条天皇の中宮である彰子(藤原道長の子)に仕えた。片山御子神社へ参拝し、和歌を詠んだ。

片山御子神社の周辺情報

神馬堂まで徒歩5分

大田神社まで徒歩15分

深泥池貴舩神社まで徒歩25分

京都市営地下鉄「北山駅」まで徒歩28分

京都府立植物園まで徒歩30分

参考

上賀茂神社公式ウェブサイト、上賀茂神社へのいざない、京都・山城 寺院神社大辞典