宝鏡寺の「人形塚」

ほうきょうじのにんぎょうづか

宝鏡寺の「人形塚」

宝鏡寺には、親しまれてきた人形を丁寧に供養するための「人形塚」があります。1959年(昭和34年)に建立されたもので、正面には京人形を象徴する御所人形が彫り込まれています。また、その台座には武者小路実篤による詩が刻まれています。塚の左右には、御所から贈られたと伝わる橘と桜が植えられ、四季折々の景観に彩りを添えています。

毎年10月14日には、この人形塚の前で「人形供養祭」が行われます。役目を終えた人形に感謝を伝える行事として、現在も続けられています。


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人形塚の正面
人形塚の正面
にんぎょうづかのしょうめん

人形塚には、日本画家・吉川観方(よしかわ かんぽう)が手がけた京人形を象徴した御所人形が刻まれています。手には宝鏡を携えています。

人形塚の台座
人形塚の台座
にんぎょうづかのだいざ

武者小路実篤による「人形よ 誰がつくりしか 誰に愛されしか 知らねども 愛された事実こそ 汝が 成仏の誠なれ」という詩が刻まれています。

人形塚横の橘の木
人形塚横の橘の木
にんぎょうづかよこのたちばなのき

人形塚の横には、御所から賜ったと伝わる橘の木が植えられています。

人形塚横の桜の木
人形塚横の桜の木
にんぎょうづかよこのさくらのき

御所から賜ったと伝わる桜の木が人形塚の横に植えられています。

人形供養祭
人形供養祭
にんぎょうくようさい

毎年10月14日には、この人形塚の前で傷んだり役目を終えたりした人形を弔い、供養する法要「人形供養祭」が営まれ、多くの人々が愛玩してきた人形に感謝を捧げます。

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