福勝寺
ふくしょうじ

福勝寺は、弘法大師・空海によって創建された真言宗の寺院です。豊臣秀吉が戦の勝利を祈願して瓢箪を奉納したことから、「ひょうたん寺」の名でも親しまれています。また、後西天皇が左近の桜を福勝寺に分けて植えたことにより、「桜寺」としても知られるようになりました。
通常は非公開の寺院ですが、毎年2月3日の節分会には山門が開かれ、参拝が可能となります。
江戸時代には、寺宝の不動明王像が「牛皮不動」と呼ばれ、名高い不動尊のひとつとして人々の信仰を集めました。
| 正式名称 | 竹林山 福勝寺(ちくりんざん ふくしょうじ) |
|---|---|
| 山号 | 竹林山(ちくりんざん) |
| 宗派 | 真言宗 善通寺派 |
| 本尊 | 薬師如来 |
| 所在地 | 〒602-8359 京都市上京区出水通千本西入七番町323-1 |
| 問い合わせ | 075-841-5818 |
| 拝観時期 | 通常非公開 |
| 見学時間の目安 | 約20分 |
| 参拝順路 | 特に決められていません |
| アクセス | ・京都市バス「千本出水駅」(6、10、46、55、201、206系統)下車 徒歩2分 ・市営地下鉄東西線「二条駅」下車 1番出口 徒歩約15分 ・JR「二条駅」東口下車 徒歩16分 |
| 駐車場 | 2台 |
| 駐車場料金 | - |
| ご利益 | - |
| 地図 | |
|---|---|
福勝寺の見どころ
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山門
さんもん
この門は、かつて五摂家のひとつである九条家の屋敷門として建てられたものです。普段は閉ざされていますが、毎年2月3日の節分会の際には開かれ、参拝者を迎え入れます。

本堂
ほんどう
本尊には薬師如来が安置されており、もともとは洛西の峯の堂に祀られていたことから、「峰薬師」とも称されます。この薬師如来は、京都十二薬師の第六番に数えられる由緒ある仏像です。秘仏として50年に一度のみ御開帳される貴重な存在で、次回の御開帳は2034年5月6日から8日までの三日間が予定されています。

左近の桜
さこんのさくら
本堂前には桜の木が植えられています。江戸時代、後西天皇より御所の「左近の桜」の枝分けを受けて下賜されたもので、このことから「桜寺」としても知られるようになりました。

聖観音菩薩像
しょうかんのんぼさつぞう
福勝寺で最も古い仏像で、平安時代の作と伝えられています。「洛陽三十三所観音霊場」の第29番札所の本尊としても知られ、長い歴史の中で多くの人々の信仰を集めてきました。

聖天堂
しょうてんどう
秘仏として歓喜天(聖天)が祀られており、あらゆる願いを叶えることから「京都の融通さん」と親しまれています。豊臣秀吉も篤く信仰し、出陣のたびに武運長久を祈り、瓢箪を奉納しました。戦勝後には、その瓢箪を持ち帰り、千成瓢箪として旗印に用いたと伝えられます。このことから、福勝寺は「ひょうたん寺」とも呼ばれるようになりました。

豊臣秀吉像
とよとみひでよしぞう
福勝寺には、豊臣秀吉を描いた像が伝わっています。こちらは明治時代の作と伝わっています。

徳川家康像
とくがわいえやすぞう
こちらは徳川家康の像です。こちらも明治時代の作と伝わっています。

宝珠尊融通御守
ほうじゅそんゆうずうおんまもり
福勝寺で授与される「宝珠尊融通御守」は、毎年節分会が行われる2月3日より、歓喜天(聖天)に祈りを捧げて加持祈祷された瓢箪の御守です。弘法大師空海が唐より日本に伝えたとされる「如意宝珠(にょいほうじゅ)」の修法に由来しています。
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古高俊太郎の墓
ふるたかしゅんたろうのはか
幕末の勤王の志士、古高俊太郎は、1829年に大津(現在の滋賀県)で生まれました。儒学者・梅田雲濱(うめだ うんぴん)のもとで勤王思想を学びました。新選組に捕らえられ、壬生屯所で拷問を受けたことが「池田屋事件」の発端になったとも伝えられています。その後、六角獄舎に送られ処刑され、享年36歳でした。寺院には、古高俊太郎の遺髪が納められているといわれています。
福勝寺の歴史年表
| - (平安時代初期) | 弘法大師空海が河内国古市郡中村(現在の大阪府羽曳野市)に創建する。 |
|---|---|
| 1257年~1259年 (正嘉年間) | 覚済(かくぜい)が京都油小路五条坊門に再建する。 |
(年) | 後陽成天皇の勅願寺となる。 |
| 1708年 (宝永5年) | 宝永の大火(ほうえいのたいか)で焼失。 |
| 1709年 (宝永6年) | 現在地に移る。 |
福勝寺の年間行事
2月3日:節分会
福勝寺の周辺情報
華光寺(けこうじ)まで徒歩1分
光清寺(こうせいじ)まで徒歩1分
北野天満宮(きたのてんまんぐう)まで徒歩14分
参考
福勝寺公式ウェブサイト、京都・山城 寺院神社大辞典、京都大事典、第60回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開ガイドブック
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