除夜の鐘試し撞き
じょやのかねためしづき
除夜の鐘試し撞きは、知恩院で毎年12月27日に行われる年の瀬の恒例行事で、大晦日の本番さながらに行われます。除夜の鐘を成功させるための試し撞きです。
撞き手は綱にぶら下がるように海老反りになり、地面と平行に体を傾けて鐘を撞きます。撞き手が「えーい、ひとーつ」と掛け声を上げ、「そーれ」の合図で鐘が撞かれます。
この鐘は1636年(寛永13年)の鋳造されたもので、高さ約3.3メートル、直径約2.8メートル、厚さ約30センチ、重さ約70トンあります。日本三大梵鐘の1つに数えられており、国の重要文化財に指定されています。
正式名称 | 除夜の鐘 試し撞き |
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日時 | 12月27日 14:00~15:00 |
場所 | 知恩院:〒605-8686 京都府京都市東山区林下町400 |
観覧 | 無料 |
問い合わせ | 075-531-2111 |
地図 | |
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除夜の鐘試し撞きの見どころ
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知恩院
ちおんいん
知恩院は、東山区の円山公園北に位置する浄土宗の総本山です。法然(ほうねん)が東山大谷に建立した坊舎がその起源とされています。三門は国宝に指定され、京都三大門の一つとして数えられています。
読経
どっきょう
14時頃には、梵鐘の周りで読経が行われます。
試し撞き
ためしづき
長さ約4メートルの鐘を打つ棒である撞木(しゅもく)から17本の綱が垂れています。撞き手は「親綱」を握り、残りの16人の僧が「子綱」を握ります。撞き手が鐘を撞く瞬間、親綱を手繰り寄せながら足で踏ん張り、綱にぶら下がるように海老反りになって、地面と平行になる形で体を傾けて鐘を撞きます。撞き手が「えーい、ひとーつ」と掛け声を上げると、子綱を持つ16人も「えーい、ひとーつ」と応え、最後に「そーれ」の合図で鐘が撞かれます。
参考
知恩院公式ウェブサイト、京都大辞典