白朮祭
をけらさい

八坂神社の白朮祭は、毎年1月1日に執り行われる、同社における年始最初の伝統行事です。新たな年の始まりにあたり、病気や災難を祓い、無事と幸福を祈願する神事として、古くから受け継がれてきました。
神事では、削り掛けと呼ばれる鉋屑(かんなくず)に、乾燥させた白朮の根を混ぜ合わせたものに御神火を点じ、本殿から境内へと落とし、邪気を祓います。
| 正式名称 | 白朮祭 |
|---|---|
| 日時 | 1月1日 5:00 |
| 場所 | 八坂神社:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625 |
| 観覧 | 無料 |
| 問い合わせ | 075-561-6155 |
| 地図 | |
|---|---|
白朮祭の見どころ
見どころは、神職がをけら火を落とす場面です。早朝5時からの神事なので、境内全体は比較的静かですが、本殿の周りには意外と多くの人が集まっています。少し早めに本殿前で待っておくと、落ち着いて見学できると思います。
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本殿神事
ほんでんしんじ
神事は早朝5時頃より、八坂神社本殿内にて始まります。厳かな雰囲気の中、一連の神事はおよそ15分にわたって執り行われます。

御神火を点じる様子
ごしんかをてんじるようす
本殿での神事が終わると、約15名の神職が一人ずつ進み出て、無病息災を祈りながら、片木(へぎ)の上に載せた削り掛け(鉋屑)と乾燥させた白朮の根を混ぜ合わせたものに御神火を点じます。この火は「をけら火」と呼ばれています。

境内に落とされるをけら火
けいだいにおとされるをけらび
をけら火を本殿の上から境内の石畳へと投げ落とし、邪気を祓います。およそ30分かけて、すべてのをけら火が投げ落とされると、一連の神事を終え、白朮祭はお開きとなります。

をけら火
八坂神社の大晦日に行われるをけら詣りと同様に、このをけら火を吉兆縄(きっちょうなわ)に点じて持ち帰り、火種として用いた料理を食すことで、その年を健康に過ごすことができると伝えられています。
参考
八坂神社公式ウェブサイト、京の祭と行事365日
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