霊源院
れいげんいん
霊源院は、建仁寺の境内の南東に位置する塔頭寺院で、通常非公開です。通称「甘茶の寺」として知られており、毎年、甘茶の花が咲く5月中旬頃に特別公開されています。また、幼い頃の一休宗純や今川義元が修行した寺院として知られています。
一庵一麟(いちあんいちりん)が龍山徳見(りゅうざんとっけん)を勧請開山として霊泉院を創建したことに始まります。後に霊源院に改められました。霊源院のある場所は、もともと妙喜庵(みょうきあん)のあった跡といわれています。
正式名称 | 霊源院(れいげんいん) |
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山号 | - |
宗派 | 臨済宗建仁寺派 |
所在地 | 〒605-0811京都府京都市東山区小松町594 |
問い合わせ | 075-277-1118 |
参拝時間 | 通常非公開のため、歳時による |
拝観時期 | 不定期(甘茶の見頃時期(5月中旬~6月下旬頃)、蛍の放生会等) |
参拝料金 | 一般500円 中高生300円 小学生以下無料(保護者同伴) |
見学時間の目安 | 約15分 |
参拝順路 | 特に決められていません |
アクセス | 京都市バス「東山安井」、「南座前」、「祇園」、「清水道」下車(100・206系統) 京阪電車「祇園四条駅」下車 徒歩12分 |
駐車場 | 建仁寺境内北門の近く |
駐車場料金 | 乗用車250円(30分) |
ご利益 | - |
地図 | |
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霊源院の見どころ
霊源院の見どころは、近年作庭された枯山水庭園「甘茶の庭」です。毎年5月中旬には甘茶の花が咲き、特別公開され、お茶菓子を食しながらその美しさを楽しむことができます。
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山門
さんもん
地蔵尊
じぞうそん
本堂入口付近にある地蔵尊です。周辺には甘茶が植えられています。
墨龍図
ぼくりゅうず
中国のビジュアルアーティスト陳漫(チェン・マン)氏により奉納された天井画です。
鶴鳴九皐(甘茶の庭)
かくめいきゅうこう(あまちゃのにわ)
中根行宏氏と中根直紀氏によって作庭されました。
也足軒
やそくけん
四畳半の茶室で、本堂内ににじり口がある珍しい構造です。
妙喜庵
みょうきあん
一畳台目の茶室で、茶室の中で最も小さいサイズです。点前に必要な道具畳と、客が座る一畳だけに切り詰めた、究極の茶室です。
霊源院の歴史年表
1394-1428年 (応永年間) | 一庵一麟(いちあんいちりん)が龍山徳見(りゅうざんとっけん)を勧請開山として霊泉院を創建。また、龍山徳見が院内に霊源軒を建立。 |
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1532-1555年 (天文年間) | 天文の大火により焼失。 |
1596-1615年 (慶長年間) | 柳沢元政が復興。かつて院内に建立されていた霊源軒の名に因んで霊源院と改号。 |
1872年 (明治5年) | 祇園町から現在地に移転。 |
2020年 (令和2年) | 甘茶の庭「鶴鳴九皐」が作庭される。 |
2021年 (令和3年) | 中国のビジュアルアーティスト陳漫氏により奉納された天井画が公開。 |
霊源院の年間行事
5月中旬:特別公開
霊源院の周辺情報
参考
霊源院公式ウェブサイト、京都の禅寺散歩