京都の観光旅行ガイド
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迎称寺

こうしょうじ

迎称寺は、非公開の寺院ながら萩の名所として知られています。山門前には、「洛東第九番 萩の霊場」と刻まれた石柱が建ち、秋には土塀の前に植えられた紅白の萩が咲き誇り、見事な景観を楽しむことができます。

もともと天台宗の寺院でしたが、一遍(いっぺん)によって時宗に改められたとも、六代遊行上人の他阿一鎮(たあいっちん)によって開かれたとも伝えられています。

かつて一条堀河付近にあり「一条道場」と呼ばれていましたが、後に上京区扇町(京極一条)に移転し、1692年(元禄5年)の大火で焼失。その後、真如堂の移転に伴い、現在の場所に再建されました。

正式名称紫雲山 引接院 迎称寺/迎稱寺
山号紫雲山(しうんざん)
院号引接院
宗派時宗
本尊阿弥陀如来像
所在地〒606-8414 京都府京都市左京区浄土寺真如町22
問い合わせ075-541-5361
参拝時間非公開
参拝料金-
見学時間の目安約10分
参拝順路特に定められてはいません。
アクセス京都市バス「錦林車庫」(5・17・93・102・203・204系統)下車徒歩8分
駐車場なし
駐車場料金-
ご利益-
地図

迎称寺の見どころ

迎称寺の見どころは、やはり土塀前に植えられた美しい萩の花です。通常は非公開のため境内の拝観はできませんが、萩の花が咲く季節には、訪れるだけでも十分にその価値を感じられる場所です。

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はぎ

土塀の前には、紅白の萩が植えられています。

本堂
ほんどう

本尊には阿弥陀如来像が祀られています。天台宗時代の本尊は、恵心作の不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのんりつぞう)と伝えられています。

迎称寺の歴史年表

1328年
(嘉暦3年)
六代遊行の他阿一鎮(たあいっちん)が開いたと伝える。
1692年
(元禄5年)
大火で焼失。

迎称寺ゆかりの人物

・一遍(いっぺん) [1239年-1289年]
時宗の開祖で、諸国を巡り、踊りながら念仏を唱える「踊念仏(おどりねんぶつ)」を行った。上人が説法しながら旅をすることを「遊行(ゆぎょう)」と呼び、一遍は「遊行上人」と呼ばれた。以後、この称号は時宗の最高位を指すものとなる。

迎称寺の周辺情報

真如堂まで徒歩1分

金戒光明寺まで徒歩8分

吉田神社まで徒歩9分

宗忠神社まで徒歩10分

法然院まで徒歩12分

銀閣寺(ぎんかくじ)まで徒歩17分

参考

京都大辞典、京都・山城 寺院神社大辞典、拾遺都名所図会、コトバンク