建仁寺の「開山堂」「宝陀閣」
けんにんじのかいざんどう ほうだかく

建仁寺の開山堂は、開山である栄西の墓所です。かつては「興禅護国院(こうぜんごこくいん)」と呼ばれ、礼堂(らいどう)、相の間(あいのま)、祠堂(しどう)から構成されています。最奥には栄西の坐像である明庵栄西坐像が安置され、相の間には源頼家像も祀られています。
写真は開山堂の前に建っている楼門「宝陀閣(ほうだかく)」です。
また、開山堂の相の間には敷瓦が敷かれ、中央には入定塔と呼ばれる石塔が置かれています。この場所は、栄西が入定(にゅうじょう)したと伝わる聖地です。
Scroll ▶▶

宝陀閣
ほうだかく
宝陀閣は、開山堂の正面に位置する楼門です。1885年(明治18年)に、右京区の妙光寺(みょうこうじ)から移築されました。上層の内部には陶製の十六羅漢像が安置されています。

客殿
きゃくでん
開山堂客殿は、礼堂の左手に位置しています。内部には加藤文麗(かとう ぶんれい)による「龍虎図」や、原在中(はら ざいちゅう)の「松鶴波図」といった襖絵が描かれています。

龍虎図
りゅうこず
開山堂客殿の襖絵で、加藤文麗による作品です。~写真は第48回「京の冬の旅」の看板より~
建仁寺 開山堂の歴史年表
1884年 (明治17年) | 開山堂が完成する。 |
---|---|
1885年 (明治18年) | 妙光寺の門(宝陀閣)を移築する。 |
建仁寺 開山堂の年間行事
6月5日:開山忌・献茶式 - 法堂・開山堂
8月18日:頼家忌 - 開山堂
参考
古寺巡礼 京都23 建仁寺、別冊旅の手帖 京の冬の旅(平成17年12月30日発行)
コメントを投稿
コメントはお気軽にどうぞ