上賀茂神社 武射神事
かみがもじんじゃ むしゃしんじ
上賀茂神社では、毎年1月16日に「武射神事」が執り行われます。本殿での神事の後、境内に設けられた射場で、裏に「鬼」の字が書かれた的を射抜き、1年間の災い除けを祈願します。
この神事は、平安時代に宮中の建礼門(けんれいもん)前で行われていた、除魔のために弓を使った「射礼の儀(じゃらいのぎ)」を起源としています。
一時明治時代に途絶えましたが、昭和初期に再興され、現在まで続いています。
正式名称 | 武射神事 |
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日時 | 1月16日 10:30~ |
場所 | 〒603-8047京都府京都市北区上賀茂本山339 |
問い合わせ | 075-781-0011 |
地図 | |
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上賀茂神社 武射神事の見どころ
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本殿での神事の後、二の鳥居をくぐって射場へと移動します。
橋殿(はしどの)で、成功の祈願を行います。
蟇目の儀
ひきめのぎ
最初に「蟇目(ひきめ)」と呼ばれる矢が放たれます。この矢の先端には「蟇目鏑(ひきめかぶら)」という音の鳴る鏑が取り付けられており、弓を引いて放つことで、天地四方の邪気を払います。蟇目鏑は中が空洞になっていて、空気が通ることで音が鳴る仕組みです。その形が蟇蛙(ひきがえる)に似ていることや、木を挽いて削って作ることから、「蟇目鏑」という名が付けられたといわれています。
大的式
おおまとしき
神職は朱塗りの「丹塗矢(にぬりや)」を使い、40メートル離れた的に向かって矢を放ち、打ち抜きます。
百手式
ももてしき
前弓、中弓、後弓に分かれて的を狙い、弓を引きます。この儀式にはお祓いの意味が込められています。「百手式」という名前は、10人の射手がそれぞれ10本の矢を射ることに由来しています。
的
まと
武射神事で使用される的です。直径約1.6メートルの大きさがあります。
鬼の字
おにのじ
武射神事で使用される的の裏には、「鬼」の文字が書かれています。