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上賀茂神社 白馬奏覧神事

かみがもじんじゃ はくばそうらんしんじ

毎年1月7日、人日(じんじつ)の節句の日に上賀茂神社で行われる災いを除くための神事です。年の始めに白馬を見ると一年の邪気が払われるとされた宮中の「白馬節会(あおうまのせちえ)」に由来しています。本殿の扉を開き、七草粥と七草の若菜を供え、神馬を引いて祭神にお見せします。「白馬祭(あおうまのまつり)」や「白馬神事(あおうまのしんじ)」とも呼ばれています。


中国の「礼記」には「丘の上で青馬(白馬)を7頭見ると、一年の邪気を払うことができる」と記されており、それが日本に伝わって白馬節会となったのです。当初は青みがかった馬が用いられていました。また、「青馬」と書いていましたが、延長年間(923〜931年)には「白馬」と書いて「あおうま」と読むようになったと言われています。

正式名称白馬奏覧神事
日時1月7日 10:00~
場所〒603-8047京都府京都市北区上賀茂本山339
問い合わせ075-781-0011
地図

上賀茂神社 白馬奏覧神事の見どころ

神馬舎
しんめしゃ

神馬舎には神山号という馬がいます。

土舎
つちのや

10時頃、神職と氏子らが二の鳥居をくぐり、土舎でお祓いを行います。

 
 

お祓いで使った陰陽串は、土舎の横を流れる御手洗川に投げ入れます。その後、本殿に進んで神事が始まります。

本殿神事
ほんでんしんじ

神前に七草粥と七草の若菜が供えられ、神馬を牽きたてて神覧に供します。そして、皇室の弥栄(いやさか)と国民の幸せを祈願します。

御馬飼の儀
みまかいのぎ

秣上臈(まぐさじょうろう)から白馬に水でふやかした大豆が与えられ、国家安泰が祈願されます。以前は炒米や大豆の粉ずり、さらにその前は粢(しとぎ)が与えられていました。粢とは、水に浸したお米をついて粉状にし、こねて丸めたものです。その後、新宮門から樟橋を渡って神事はお開きとなりますが、正午、午後1時、2時、3時の合計4回、牽馬の儀(ひきうまのぎ)が行われ、参詣者は境内で白馬を見ることができます。

厄除七草粥
やくよけななくさがゆ

上賀茂神社敬神婦人会の奉仕により、ニノ鳥居前で厄除け七草粥の接待があります。七草とお米を一緒に煮込み、椎(しい)の葉に乗せて神前に供えられた椎葉餅(しいばもち)も入っています。

 
 

厄除け七草粥には、すぐきが添えられています。

目次

  • 見どころ
  • 歴史
  • 年間行事
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