大念珠繰り
だいねんじゅくり

百萬遍知恩寺の「大念珠繰り(だいねんじゅくり)」は、毎年12月31日に執り行われる年末恒例の伝統行事です。御影堂内では、世界最大といわれる大きな数珠を参詣者が手に取り、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら、隣から隣へと送り、円を描くように繰り回していきます。
当日は22時45分頃から除夜法要が始まり、その法要の中で大念珠繰りが行われます。法要がお開きとなった後には、除夜の鐘の鐘撞きも行われ、新たな年を迎える準備が静かに整えられます。
大念珠繰りは、約1300年前に疫病退散に始まるもので、先祖供養をはじめ、家内安全や無病息災を祈る意味も込められ、多くの人々に受け継がれています。
| 正式名称 | 大念珠繰り |
|---|---|
| 日時 | 12月31日 23時頃 |
| 場所 | 百萬遍知恩寺:〒606-8225 京都府京都市左京区田中門前町103 |
| 観覧 | 無料 |
| 問い合わせ | 075-781-9171 |
| 地図 | |
|---|---|
大念珠繰りの見どころ
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大念珠
だいねんじゅ
御影堂内には、世界最大とされる巨大な数珠が安置されています。全長は約110メートル、重さは約350キログラムにもおよび、珠の数は1080個に及びます。大念珠繰りは、この壮大な数珠を堂内から下ろし、参詣者が心を合わせて執り行われる行事です。

大念珠繰り
だいねんじゅくり
参詣者は数珠に沿って楕円形に座り、座したまま息を合わせて、両手で数珠を持ち上げながら隣へと回していきます。行事のはじめには僧侶が読経を行い、やがて参詣者も加わって「南無阿弥陀仏」と唱和しながら、数珠は力強く巡っていきます。
参考
百萬遍知恩寺公式ウェブサイト
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