京都の観光旅行ガイド
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芳春院

ほうしゅんいん

芳春院は、大徳寺本坊の北に位置する塔頭寺院で、加賀藩前田利家の夫人、松子が開山玉室宗珀(ぎょくしつ そうはく)を迎えて建立した前田家の菩提寺です。

寺名は松子の法号「芳春院」に由来し、京の四閣の一つである呑湖閣があることで知られています。

境内には松子をはじめ、前田利常(まえだ としつね)、前田綱紀(まえだ つなのり)らの霊屋があり、さらに近衛家の墓も祀られています。

正式名称芳春院
山号-
宗派臨済宗大徳寺派
本尊釈迦牟尼仏
所在地〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町55 大徳寺境内
問い合わせ075-492-6010
拝観時期通常非公開
見学時間の目安30分
参拝順路特に決められていません
アクセス京都市バス「大徳寺前」下車(1、12、102、204、205、206、北8、M1系統)
駐車場東門の近く
駐車場料金
ご利益-
地図

芳春院の見どころ

芳春院の見どころは、やはり「呑湖閣(どんこかく)」です。京の四閣(「金閣」「銀閣」「飛雲閣」「呑湖閣」)の1つで、ここには前田家の位牌が安置され、歴史の趣が感じられます。また、「飽雲池(ほううんち)」に架かる「打月橋(だげつきょう)」から眺める景色も見事です。普段は非公開のため、特別公開の際にはぜひ訪れてみてください。

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山門
さんもん

庫裏
くり

方丈(本堂)
ほうじょう(ほんどう)

本尊の釈迦牟尼仏を祀っています。この建物は、妙心寺南門前の慈性院(じしょういん)から譲り受けたものです。近年、枯山水庭園「花岸庭(かがんてい)」が方丈の前に作庭されました。

呑湖閣
どんこかく

呑湖閣は本堂の背後に位置する二重楼閣で、横井等怡(よこい とうい)が小堀遠州(こぼり えんしゅう)の協力を得て建立しました。玉室宗珀が「呑湖閣」と名付け、昭堂(しょうどう)としました。この閣は「金閣」「銀閣」「飛雲閣」と並び、京の四閣の一つに数えられています。

迷雲亭

芳春院の歴史年表

1608年
(慶長13年)
前田利家(まえだ としいえ)の夫人松子が玉室宗珀(ぎょくしつそうはく)を開山に迎えて建立。
1617年
(元和3年)
横井等怡(よこい とうい)が小堀遠州(こぼり えんしゅう)と呑湖閣を建立。春屋宗園(しゅんおくそうえん)の像を祀った。
1796年
(寛政8年)
火災により焼失する。
1798年
(寛政10年)
前田治脩(まえだ はるなが)によって再建する。
1813年
(文化10年)
書院、呑湖閣が再建される。

参考

京都大辞典、京都・山城 寺院神社大辞典、京都の禅寺散歩、古寺巡礼 京都17 大徳寺、昭和京都名所圖會 5 洛中、京都府の歴史散歩 上