東本願寺

ひがしほんがんじ

東本願寺

東本願寺は、正式には「真宗本廟(しんしゅうほんびょう)」と称します。1602年(慶長7年)、豊臣秀吉により隠退を命じられていた教如(きょうにょ)が、徳川家康からこの地を与えられ、創建したことに始まります。このとき、本願寺(西本願寺)から分かれて建立されたことに加え、西本願寺の東側に位置していたことから、「東本願寺」と呼ばれるようになりました。地元の人々からは、親しみを込めて「お東さん」と呼ばれています。

正式名称真宗本廟(しんしゅうほんびょう)
山号なし
宗派浄土真宗・真宗大谷派
本尊阿弥陀如来
所在地〒600-8505 京都府京都市下京区烏丸通七条上る
問い合わせ075-371-9181
拝観時期3月〜10月(5:50~17:30)、11月〜2月(6:20〜16:30)
見学時間の目安60分
参拝順路特に決められていません
アクセス市営地下鉄「五条駅」下車 徒歩5分
JR「京都駅」下車 徒歩7分
京都市バス「烏丸七条」(5、23、26、58、86、105、106、205、206、208系統)下車すぐ
駐車場なし
駐車場料金-
ご利益-
地図

東本願寺の見どころ


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御影堂門
御影堂門
ごえいどうもん

御影堂の正面に位置し、「大門」と通称されるこの門は、正面21メートル、側面13メートル、高さ27メートルを誇り、木造建築の山門としては世界最大級、二重門としては日本一の高さを誇ります。上階には釈迦如来、阿難尊者、弥勒菩薩の三尊像が安置されています。1911年(明治44年)に竣工しました。

御影堂
御影堂
ごえいどう

徳川家康が寄進した親鸞の坐像である御真影(ごしんねい)を安置していることから、「御影堂」と呼ばれます。正面76メートル、側面58メートル、高さ38メートルを誇り、木造建築として世界最大級の大きさです。外観は二層に見えますが、下部の屋根は裳階(もこし)で、二層建築ではありません。現在の建物は1895年(明治28年)に再建されたものです。

阿弥陀堂
阿弥陀堂
あみだどう

御影堂の南側に建ち、阿弥陀如来立像や法然上人絵像、聖徳太子絵像などを安置する建物です。禅宗様の仏堂建築で、正面52メートル、側面47メートル、高さ29メートルを誇ります。御影堂と合わせて「両堂」と呼ばれています。現在の建物は1895年(明治28年)に再建されたものです。

白書院
白書院
しろしょいん

一般来賓をもてなすための接待用建物の一つで、もともとは宗主が対面の場として使用していた書院です。現在の建物は1911年(明治44年)に建てられたものです。

能舞台
能舞台
のうぶたい

白書院の庭先に設けられた能舞台は、1937年(昭和12年)に常設の舞台として整えられたものです。もともとは明治時代に仮設された分解可能な構造で、必要に応じて組み立て・撤去ができる造りでした。舞台背面の「鏡板(かがみいた)」には、松の絵が描かれており、これは日本画家・幸野楳嶺(こうの ばいれい)の筆によるものです。

菊門
菊門
きくもん

門扉に菊の紋章があしらわれていることから、この名で呼ばれています。かつては1907年(明治40年)頃から1984年(昭和59年)まで「勅使門」と称されていました。もともとは、1615年(元和元年)の一国一城令によって伏見城が廃城となり、1624年(元和9年)にその遺構の一部としてこの地に移されたものと伝えられています。普段は閉ざされていますが、大法要など特別な儀式の際には、僧侶がこの門を通ります。

東本願寺の歴史年表

1591年
(天正19年)
本願寺は豊臣秀吉から京都六条堀川の地を寄進され、大阪天満から移転した。
1592年
(文禄元年)
顕如の長男である教如が後を継ぐ。
1593年
(文禄2年)
秀吉が顕如の三男・准如に寺務の継承を認可。教如隠退。
1602年
(慶長7年)
2月、教如が徳川家康により京都東六条の地を寄進を受け、東本願寺を別立したことに始まる。

東本願寺の年間行事


1月1日~7日:修正会 - 御影堂

春分の日を中央にはさむ7日間:春季彼岸会 - 御影堂

3月25日:蓮如上人御祥月命日法要 - 御影堂

4月1日~:春の法要 - 御影堂

4月15日:立教開宗記念法要 - 御影堂

7月14日~15日:盂蘭盆会 - 御影堂

秋分の日を中央にはさむ7日間:秋季彼岸会 - 御影堂

11月21日~28日:宗祖親鸞聖人御正忌報恩講 - 御影堂

 11月25日:御伝鈔拝読 - 御影堂

 11月28日:結願日中法要(御満座)坂東曲 - 御影堂

12月20日:お煤払い - 御影堂・阿弥陀堂

12月31日:歳末昏時動行 - 御影堂

参考

東本願寺公式ウェブサイト、古寺巡礼 京都40 東本願寺、京都大辞典

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