伏見稲荷大社奉射祭
ふしみいなりたいしゃ ほうしゃさい

伏見稲荷大社の奉射祭(ほうしゃさい)は、別名「御弓神事(おゆみはじめしんじ)」とも呼ばれる、年の始めに執り行われる伝統的な神事です。新年にあたり邪気を祓い、清らかな陽気を迎えることを目的としています。
祭儀では、神職が真矢を手に取り、約20メートル先に据えられた大的を順に射ます。その的中の様子によって、その年の五穀豊穣や世の景気を占うとされ、古くから人々の関心を集めてきました。
| 正式名称 | 奉射祭 |
|---|---|
| 日時 | 1月12日 14:00 |
| 場所 | 伏見稲荷大社:〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68 |
| 観覧 | 無料 |
| 問い合わせ | 075-641-7331 |
| 地図 | |
|---|---|
伏見稲荷大社奉射祭の見どころ
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本殿神事
ほんでんしんじ
14時頃になると、奉射祭に参加するおよそ10名の神職が本殿へと進みます。ここで神饌を供え、祝詞を奏上するなど、一連の神事が約30分、厳かに執り行われます。

大的
おおまと
本殿での神事を終えると、神職一行は神苑斎場(しんえんさいじょう)へと移動します。斎場には四方に斎竹(いみだけ)が立てられ、その中に奉射祭で用いられる大的が設えられています。さらに大的の左右には、「蛇縄(おろち)」と呼ばれる大注連縄が張られています。

天地四方奉射
てんちしほうほうしゃ
神職は神矢を東西南北の四方、さらに天と地へと放ちます。これは邪気を祓い、斎場一帯を清めるための重要な所作とされています。

奉射の儀
ほうしゃのぎ
続いて、2名の神職がそれぞれ2本ずつ真矢を手にし、交代で約20メートル先に据えられた大的を射ます。このときの矢の当たり具合によって、その年の五穀の豊凶を占うと伝えられています。奉射の儀を終えると、神職は神前に供えられた御神酒と御飯を一口ずついただき、静かに斎場を後にします。
参考
伏見稲荷大社公式ウェブサイト、日本の古社 伏見稲荷大社
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