由岐神社
ゆきじんじゃ
由岐神社は、もともと御所内に祀られていましたが、940年(天慶3年)に鞍馬へ遷座されました。古くは鞍馬寺の鎮守社とされていました。
国家の非常時や天皇の病気の際に、社前に靱(ゆき、矢を入れる武具)を掛けて平安を祈ったことから、靱明神や靱神社と呼ばれていましたが、その後、現在の名前に改められました。
日本三大奇祭の一つとされる「鞍馬の火祭」は、由岐神社の例祭として有名です。
正式名称 | 由岐神社 |
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祭神 | 大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなびこなのみこと)、相殿 八所大明神(はっしょだいみょうじん(加茂、春日、松尾、日吉、稲荷、八幡、貴船、率川の八ヶ所の大神)) |
所在地 | 〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1073 |
問い合わせ | 075-741-1670 |
拝観時期 | 一年中 |
参拝料金 | 無料(鞍馬寺境内にあるため、鞍馬寺入山料が必要) |
見学時間の目安 | 約20分 |
参拝順路 | 特になし |
アクセス | 叡山電車「鞍馬駅」下車すぐ 京都バス「鞍馬」下車徒歩約25分 |
駐車場 | なし |
駐車場料金 | - |
ご利益 | - |
地図 | |
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由岐神社の見どころ
由岐神社の見どころは、珍しい割拝殿です。割拝殿は中央に通路があり、左右に分かれた形状を持つ特殊なデザインが特徴です。また、本殿にある狛犬は、子供を抱いた珍しい姿をしています。由岐神社を訪れた際には、ぜひこれらを見逃さないようにしてください。
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鳥居
とりい
拝殿前の鳥居です。
拝殿
はいでん
1610年(慶長15年)に豊臣秀頼によって再建されました。左右2つに分かれ、中央に通路がある形式で、荷拝殿(にないはいでん)または割拝殿(わりはいでん)と呼ばれます。前方は鞍馬山の斜面に沿って建てられた懸造(かけづくり)となっており、重要文化財に指定されています。
岩上社
事代主命(ことしろぬしのみこと)と大山祇命(おおやまつみのみこと)を祀る末社で、古くから鞍馬の岩上の森に鎮座していました。山岳登山の安全を守る神徳があるとされています。
冠者社
素戔嗚尊を祀る末社で、もともとは鞍馬冠者町に鎮座していました。商売繁盛や家運隆昌の神徳があるとされています。
大杉社(願かけ杉)
御神木である大杉を祭神として祀る末社です。古くから「大杉さん」として親しまれ、一心に願えば願いが叶うとされています。
御神木 大杉
ごしんぼく おおすぎ
樹齢約800年の大杉で、樹高は約53メートルです。
白長弁財天社
弁財天を祀る末社で、商売繁盛や健康長寿の神徳があるとされています。
本殿
本殿は、1610年(慶長15年)に豊臣秀頼(とよとみ ひでより)によって再建されました。本殿には、子供を抱いた珍しい狛犬があり、子孫繁栄や子授け、安産の神様として信仰されています。この狛犬は鎌倉時代に作られたもので、重要文化財に指定されています。
三宝荒神社
三宝荒神を祀る末社で、古くからこの地において火の神や竈の神として信仰されてきました。火難除けや災難除けの御神徳があるとされています。
由岐神社の歴史年表
940年 (天慶3年) | 9月9日、朱雀天皇の詔により御所に祀られていた由岐大明神を鞍馬に遷座する。 |
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1610年 (慶長15年) | 豊臣秀頼によって本殿、拝殿が再建される。 |
1907年 (明治40年) | 8月、拝殿が特別保護建造物に指定。 |
2023年 (令和5年) | 本殿が改築された。 |
由岐神社の年間行事
1月1日:歳旦祭
1月15日:弓の神事
2月3日:節分祭
3月21日:大杉祭
4月29日:崇敬会由岐会大祭
5月25日:三宝荒神社祭
6月30日:夏越大祓(茅の輪くぐり)
7月土用中:残月祭
7月17日:冠者社祭
8月2日:白長弁財天社祭
10月16日:宵宮祭
10月22日:例祭(鞍馬の火祭)
11月8日:石寄社お火焚祭
11月9日:お火焚祭
11月15日:岩上社祭
11月15日:八幡社お火焚祭
参考
由岐神社公式ウェブサイト、京都大辞典、京都・山城 寺院神社大辞典、秋の奇祭