皇服茶授与
おうぶくちゃじゅよ
皇服茶は、六波羅蜜寺で元日の1月1日から1月3日まで参詣者に振る舞われる新年の祝儀茶です。若水で茶を沸かし、小梅干と結び昆布を加えたものを本尊に供えた後、参詣者に振る舞い、1年の無病息災を願います。
この行事は、平安時代に村上天皇が病にかかった際、空也(くうや)が献じた茶によって病が平癒したという故事に由来します。天皇が服した茶ということから「皇服茶」と名付けられました。
また、951年(天暦5年)に京都で疫病が流行した際、空也は疫病退散を祈り、湯に茶、小梅干、結び昆布を入れ、八葉の蓮弁の形に割った青竹でかき混ぜて病人に授与したと伝えられています。
正式名称 | 皇服茶授与 |
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日時 | 1月1日~3日 9:00~16:30 |
場所 | 〒605-0813 京都府京都市東山区轆轤町81-1 |
料金 | 冥加料500円(年によって変わることがあります。) |
問い合わせ | 075-561-6980 |
地図 | |
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皇服茶授与の見どころ
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六波羅蜜寺
ろくはらみつじ
六波羅蜜寺は真言宗智山派の寺院で、963年(応和3年)、空也が鴨川の東岸に一堂を建立したことに始まります。寺内には、空也上人立像や平清盛像などの貴重な寺宝が所蔵されています。また、洛陽三十三所観音霊場の第15番札所でもあります。
皇服茶
おうぶくちゃ
皇服茶は、若水で茶を沸かし、小梅干と結び昆布を加えたものです。皇服茶とともに、厄難除けの札も授与されます。
参考
京都大辞典、京都・山城 寺院神社大辞典