京都の観光旅行ガイド
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南禅寺

なんぜんじ

南禅寺は、正式名称を太平興国南禅禅寺(たいへいこうこくなんぜんぜんじ)といいます。1291年(正応4年)に亀山法皇が離宮であった禅林寺殿を寺に改めたものです。室町幕府三代将軍足利義満の下で制定された京都五山の制度では、五山の上という最高位の別格に位置付けられました。藤堂高虎によって寄進された大きな三門があり、その門の上からは京都市街を一望することができます。武家との関わりが深く「南禅寺の武家面(ぶけづら)」といわれています。


正式名称太平興国南禅禅寺(たいへいこうこくなんぜんぜんじ)
山号瑞龍山(ずいりゅうざん)
宗派臨済宗南禅寺派
所在地〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町86
問い合わせ075-771-0365
参拝時間12月1日~2月28日午前8:40~午後4:30(午後4:10受付終了)
3月1日~11月30日午前8:40~午後5:00(午後4:40受付終了)
拝観時期一年中(年末12月28日~31日を除く)
参拝料金方丈庭園:一般600円 高校生500円 小中学生400円
三門:一般600円 高校生500円 小中学生400円
見学時間の目安約60分
参拝順路特に決められていません。
アクセス京都市バス「東天王町」、「南禅寺・永観堂道」下車(5・32・93・203・204系統)
京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車
駐車場30台
駐車場料金・乗用車1,000円(最初の2時間 以後1時間毎500円追加)
・バス3,000円(最初の2時間 以後1時間毎1,500円追加)
ご利益-
地図

南禅寺の見どころ

南禅寺の見どころは、いくつかあります。まず、圧倒的な存在感を持つ三門は、「天下竜門」と称される日本三大門の一つで、歌舞伎の石川五右衛門の伝説の舞台としても知られています。また、南禅寺の中心に位置する法堂では、天井に描かれた「双龍図」が訪れる人々を出迎えます。この迫力ある龍の絵は、見る者を圧倒します。続いて、方丈庭園は枯山水庭園の美しさが際立つ場所です。白砂と石が巧みに配置されたこの庭は、「虎の子渡し」とも呼ばれ、静かに眺めることでその美を堪能できます。さらに、境内にある水路閣は、明治時代に造られたレンガ造りの水道橋で、写真映えするスポットとしても人気が高く、多くの観光客を魅了しています。

勅使門
ちょくしもん

1641年(寛永18年)に御所にあった「日の御門」を移築されたものです。明正天皇より下賜されました。重要文化財に指定されています。

中門
ちゅうもん

1601年(慶長6年)に伏見城松井邸の門を移築したものです。松井康之から寄進され、幕末までは脇門と呼ばれていました。

三門
さんもん

入母屋造の本瓦葺の門で、上層の楼を五鳳楼といいます。1628年(寛永5年)、藤堂高虎(とうどうたかとら)が大阪夏の陣で戦死した家臣たちを供養するために寄進されました。別名「天下竜門」とも呼ばれています。日本三大門の1つとされ、重要文化財に指定されています。また、歌舞伎「楼門五三桐」の石川五右衛門の伝説としても知られています。

法堂
はっとう

創建当時のものは、応仁・文明の乱で焼失し、1479年(文明11年)頃に再建されました。その後、1606年(慶長11年)には豊臣秀頼の寄進により大改築が行われましたが、1895年(明治28年)に再び火災により焼失しました。現在は1909年(明治42年)に再建されたものです。内部の須弥壇上に本尊である釈迦如来、その右側に文殊菩薩、左側に普賢菩薩の三尊像を安置されています。

瑞龍図
ずいりゅうず

法堂の天井に描かれたもので、日本画家の今尾景年(いまおけいねん)によって制作されました。

本坊
ほんぼう

方丈
ほうじょう

1953年(昭和28年)に国宝に指定されました。

方丈庭園
ほうじょうていえん

小堀遠州が手掛けたとされる枯山水庭園で、「虎の子渡し」とも呼ばれています。白砂が一面に敷かれ、石や樹木が東南に配置されています。もともとは砂と石だけで構成されていた庭だったそうです。この庭園は国の指定名勝に指定されています。

小方丈庭園
こほうじょうていえん

「如心庭」とも呼ばれています。1966年(昭和41年)に作庭された。「心」の字形に庭石を配した枯山水の石庭です。

六道庭
ろくどうてい

六道輪廻の戒めの庭です。仏教の六道輪廻(天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)を表現した庭園です。

南禅寺垣
なんぜんじがき

鳴滝庭
なるたきてい

龍渕閣
りょうえんかく

暁天坐禅会や南禅寺文化講座などの仏教行事や文化行事、講演会、展示会、ワークショップなどが開催されています。

水路閣(琵琶湖疎水)
すいろかく(びわこそすい)

ローマ帝国の水道を模した設計で、田辺朔郎によるデザインの水路閣です。半円アーチ式煉瓦造りで全長93.2メートル、高さ9メートルの構造物です。

南禅寺の歴史年表

1291年
(正応4年)
亀山法皇が離宮であった禅林寺殿を寺に改め、無関普門(むかんふもん)を開山に迎えて創建。
1318年
(文保2年)
後宇多法王が御幸。
1328年
(嘉暦3年)
後醍醐天皇が行幸。
1334年
(建武元年)
後醍醐天皇により、五山第一となる。
1385年
(至徳2年)
足利義満により、五山之上となる。
1888年
(明治21年)
水路閣が完成する。

南禅寺の年間行事

1月1日:改旦祝聖(かいたんしゅくしん)

1月9日:高源忌

1月17日:百丈忌(ひゃくじょうき)

2月10日:臨済忌

2月15日:涅槃会

2月20日:本光忌半斎

3月彼岸中日:三門懺法会(さんもんせんぼうえ)

4月2日:南院忌半斎

4月8日:降誕会(花まつり)

9月彼岸中日:三門懺法会

10月5日:達磨忌

10月12日:亀山法皇御忌半斎

11月12日:開山忌半斎

12月8日:成道会(じょうどうえ)

南禅寺の周辺情報

永観堂(えいかんどう)まで徒歩5分

無鄰菴(むりんあん)まで徒歩10分

京都市動物園(きょうとしどうぶつえん)まで徒歩10分

蹴上インクライン(けあげいんくらいん)まで徒歩10分

平安神宮(へいあんじんぐう)まで徒歩15分