大報恩寺千本釈迦念仏

だいほうおんじ せんぼんしゃかねんぶつ

大報恩寺千本釈迦念仏

大報恩寺で毎年3月22日に執り行われる「千本釈迦念仏」は、由緒ある念仏法要です。法要では、釈迦が入滅の際に遺した最後の教えを記した「遺教経(ゆいきょうぎょう)」を訓読し、大念仏を唱えます。

かつては2月9日から15日までの期間に行われており、「遺教経会(ゆいきょうぎょうえ)」や「訓読会(くんどくえ)」とも呼ばれていました。

吉田兼好(よしだ けんこう)の「徒然草」には、文永年間(1264年~1275年)に、大報恩寺での念仏の仏事を2代目住職・如輪(にょりん)が始めたと記されています。

正式名称千本釈迦念仏
日時毎年3月22日
場所大報恩寺:〒602-8319 京都府京都市上京区溝前町1034
観覧無料
問い合わせ075-461-5973
地図

大報恩寺千本釈迦念仏の見どころ

Scroll ▶▶

千本釈迦念仏
千本釈迦念仏
せんぼんしゃかねんぶつ

14時から本堂で法要が執り行われます。法要では、「遺教経」として知られる「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっしはつねはんりゃくせつきょうかいきょう)」を、大原声明千本式という高低の音を使い分けた独特の抑揚で唱えます。参詣者も共に唱えることができるよう、「仏垂般涅槃略説教誡経」と「般若心経」が記載された紙が配布されます。1時間程「仏垂般涅槃略説教誡経」を唱えた後、般若心経を唱えます。

涅槃図
涅槃図
ねはんず

釈迦が横たわり入滅する様子を描いた涅槃図の前で、般若心経が唱えられます。

大報恩寺千本釈迦念仏を
実際に体験してみた感想


 当日は、1年に1回だけ公開される涅槃図を見ることができました。法要を見に来ているというより、涅槃図を見に来ている方が多かったように感じましたね。念仏は、まるで歌のように響いて、とても抑揚があって印象的でした。

参考

大報恩寺公式ウェブサイト、京都大辞典、コトバンク

コメントを投稿

コメントはお気軽にどうぞ