10月11日、今日は夕方から粟田神社へ行ってきました。粟田神社では、10月11日から3日間にわたって粟田祭が行われます。10月のスポーツの日に合わせて、神幸祭(しんこうさい)と還幸祭(かんこうさい)が行われ、その前日には夜渡り神事、そして前々日には出御祭(おいでまつり)が執り行われます。

初日の今日は、その出御祭の日。御神輿に御霊が遷され、祭りの始まりを報告します。その後には奉納行事が行われました。今年の奉納行事は、平成女鉾による祇園囃子と、京都瓜生山舞子連中による石見神楽です。

まず登場した平成女鉾の祇園囃子は、驚くほど力強い演奏でした。祇園祭で耳にする他の鉾のお囃子は、どちらかといえば静かで雅な印象がありますが、今日の演奏は雅さの中にも凛とした迫力がありました。いつもは男性の声で聞くお囃子を、女性だけで奏でているというのも新鮮でしたね。

「平成女鉾なんて鉾、祇園祭にあったかな?」と思う方もいるかもしれません。平成女鉾は、1996年に結成された女性だけの囃子方の団体で、現在は祇園祭への正式参加を目指して活動しているそうです。いつか祇園祭に平成女鉾が参加する――そんなニュースを聞ける日が来るかもしれませんね。今から楽しみです。

続いて奉納されたのは、石見神楽。いくつかの演目が披露されましたが、やはり一番の盛り上がりを見せたのは最後の「大蛇(オロチ)」でした。たっぷりお酒を飲んだヤマタノオロチをスサノヲノミコトが退治する場面では、観客から大きな歓声と拍手が湧き上がっていました。

久しぶりに粟田祭を訪れましたが、以前と比べて外国人観光客の姿が格段に増えていました。10数年前には1〜2人ほどしか見かけなかったように思います。京都も本当に様変わりしましたね。そんなことを感じながら、ゆっくりと帰路につきました。