狩野派が描く秋の美。二条城・黒書院の障壁画を見に行ってきました
投稿日: 2025年10月09日

10月9日、今日は二条城に行ってきました。二条城に入るにはチケットを購入しなければならないのですが、これがまあ大変。観光シーズンともなると、ほぼ必ずといっていいほど観光客の列ができていて、すぐにはチケットを買えません。
しかし、あるとき気づいたのです。なんと京都市民だけが購入できるお得な年間パスポートがあることを!それが「京都市民年間パスポート」です。京都市内に住所がある人しか申し込めませんが、一度購入すれば、面倒なチケット購入の手続きをせずにスッと入城できるんです。これを手に入れてからというもの、気軽に二条城を訪れるようになりました。
さて、今日のお目当ては「障壁画展示収蔵館」の秋期原画公開。テーマは「黒書院の秋 ~〈黒書院〉四の間~」です。障壁画展示収蔵館では、二の丸御殿の障壁画を年4回、部屋やテーマごとに分けて、実際の御殿と同じ配置で展示・公開しています。
今回公開されているのは、狩野派の絵師たちによる「黒書院 四の間」の障壁画。襖には菊の花、長押(なげし)上にはススキと扇が描かれていて、どちらも秋らしいモチーフです。特に印象的だったのは、風に舞う扇。ススキが風に揺れているのは分かるのですが、なんと扇が46面も描かれているんです。「風に舞いすぎでしょ!」と、思わず心の中でツッコミを入れてしまいました(笑)。
この障壁画は、12月7日まで公開されているそうですので、秋の二条城を訪れるなら、ぜひ立ち寄ってみてください。ちなみに、展示収蔵館への入館には二条城の入城料とは別に100円が必要です。