9月21日、第50回「京の夏の旅」で特別公開されている東本願寺の御影堂門(ごえいどうもん)に行ってきました。御影堂門は、伽藍の中心・御影堂の正面にそびえる高さ27mの楼門で、日本一高い木造の門なんです。今回の特別公開では、その楼門に登れるということで、これは見逃せませんよね。

この日は午前中から行動し、東本願寺には10時前に到着。ちょうどお彼岸の時期ということもあって、朝から多くの参拝者でにぎわっていました。

ちなみに京都の人の中には、東本願寺を親しみを込めて「お東さん」と呼ぶ方もいます。京都では神社仏閣も食べ物もお店も“さん付け”で呼ぶ文化があって面白いんですよ。たとえば伏見稲荷大社は「お稲荷さん」、北野天満宮は「天神さん」、八坂神社は「八坂さん」、清水寺は「清水さん」。食べ物なら「お揚げさん」や「お豆さん」、お店なら「セブンイレブンさん」や「大丸さん」といった具合です。

さて、本題の御影堂門に戻りましょう。京の夏の旅は朝10時から拝観開始なので、まさにぴったりの時間でした。楼門内部に入ると、まずは急な階段がお出迎え。足腰が弱い方には少し厳しいかもしれませんが、登るにつれて期待が高まります。

上層に到着すると、見事な景色が広がっていました。東には比叡山から東山の山並み、南には京都タワーや市街地を一望でき、大パノラマの眺望です。また、内部には釈迦如来・弥勒菩薩・阿難尊者の三体が安置されており、ガイドの方の解説もあってとても有意義な時間を過ごせました。

御影堂門に登ったことがない方は、ぜひ一度体験してみてください。「京の夏の旅」での特別公開は、今月9月30日までです。ではでは。