9月15日、京都市動物園の「秋の夜間開園」に行ってきました。昼間とは違い、夜ならではの動物たちの姿を楽しめる特別なイベントです。ちょっとワクワクしますよね。

到着したのは夜6時半すぎ。ちょうど7時前から始まるアジアゾウのガイドに間に合いました。飼育員さんが園内にいる5頭のアジアゾウを紹介しながら、生態や歴史についてわかりやすく解説してくれます。

そのうち4頭は東南アジアのラオスから贈られたゾウだそうです。余談ですが、ラオスにはかつて「ラーンサーン王国」という国があり、名前はラオ語で「百万頭のゾウの王国」という意味だとか。すごい名前。当時、どれほど多くのゾウがいたのか想像できます。

ところが現在、世界に生息するアジアゾウは5万頭ほどまで減少しているそうです。(後から調べたところ、ラオス国内では1000頭を切っているとのこと。)農地開発やダム建設で森が失われ、住む場所がなくなったのが原因だそうです。目の前にゾウがいる中で聞くと、遠い国の話もぐっと身近に感じられました。

帰宅後に調べてみると、ラオスからの寄贈は日本とラオスの国交樹立60周年を記念した「ゾウの繁殖プロジェクト」の一環とのこと。贈られた4頭のうち1頭はオスで、現在は園内でメスと同居し、繁殖に挑戦しているそうです。関係も良好らしいので、ぜひ実を結んでほしい!

思いつきで訪れた夜間開園でしたが、アジアゾウの現状を知るきっかけになりました。やっぱり出かけてみると、思わぬ学びがあるものですね。

ちなみに2025年の夜間開園は、9月13日~15日と10月11日・12日に開催。通常より3時間長い、夜8時までの開園です。